2014年 新春特集号
ブログ「ビジネス算命学」に新春特集号の記事をホームページ上に掲載。
新春特集号記事は2014年1-3月の期間で12回の連載したものです。
低迷する世界の覇権国アメリカ。どこに向かうのか (3)
私たち一人ひとりの集まり集団となったのが国家である。その国家の運命は図で示すように「時代(時間)・空間・指導者」で構成され、もっと解り易く図にすると「経済・社会・政治」となる。
この国家の運命に私たち一人ひとりの運命は左右される。日々の営みから経済は動き、経済が動くことにより社会現象が変化する。その経済と社会現象を見ながら政治を進めて行くことになる。この三層構造の変化により、一人ひとりの市民の生活が左右され、一人ひとりの運命が左右されることになる。
●世界の覇権国は第二次世界大戦(1939年から1945年)を経てイギリスからアメリカと移行した。この時期のアメリカ大統領はルーズベルトです。ルーズベルトが座る第32代大統領の椅子は国力・国威の「気」のエネルギーは上昇している時期で、時代は動乱混迷期の時代に位置している。動乱混迷期の時代の上に上昇期社会空間のアメリカ国家の運命の形である。この条件下でルーズベルト大統領は政治をコントロールすることになる。
●新たなスデージの始まる動乱混迷期の時代、そして国力・国威のパワーを増していく上昇期社会。描く姿は空に飛び立つジェット旅客機の姿であり、このような条件下でアメリカは世界覇権国としての地位をより確実なものにしたのです。
●現在のアメリカの置かれている条件は、時代は経済確立期であり一定の明るさを所有するが、問題は時代(経済)の上に位置する社会空間が下降しているために、国力・国威というパワーが弱く、対外的な発言力と交渉力が弱くなり、世界の覇権国としての役割を果たすことが出来なくなる。
●この型は第41代大統領ジョージ。ブッシュ(1989-1993年)の時から始まっている。しかし世界を震撼させた金融バブルを被っても経済確立期の時代のアメリカ経済は前進する。だからと言ってアメリカ国家は良い方向へ進むことはない。経済は安定を増していくが、次期大統領の時期になっても国力・国威は上昇せず、覇権国としての役割ははたせないでいる。即ち、経済の明日は明るいが、国家は低迷することになる。
●左図はアメリカ国家の「気」のエネルギー強弱をあらわしたものです。国家の気のエネルギーが弱ければ対外的な交渉力を発揮することが難しくなる。そのひとつが安倍首相の靖国神社参拝に対して、アメリカ政府が「失望している」の声明をだしたことでもわかる。