2014年 新春特集号
ブログ「ビジネス算命学」に新春特集号の記事をホームページ上に掲載。
新春特集号記事は2014年1-3月の期間で12回の連載したものです。
アメリカの後ろ姿を見て日本の時代は進む (5)
時代は五つの時代があり循環している。この五つの時代は「1.動乱混迷期」→「2.教育習得期」→「3.経済確立期」→「4.市民平和期」→「5.権力台頭期」そして元の動乱混迷期の時代に戻る。それぞれの国の位置する時代は違ってくる。2014年の日本は教育習得期の時代。アメリカは経済確立期の時代。そして中国は動乱混迷期から教育習得期に移行する時期である。
左図をみると、日本とアメリカの時代位置の差は、9年である。即ち、時代という時間軸で捉えると現在のアメリカは十年後の日本の姿である。しかし、同じ時代でベースは同じでも、その時の国家指導者(大統領・首相等)の座る座気により時代風景は変化する。
●現在(2014年)の日本は教育習得期の時代の折り返しの地点に位置している。この教育習得期の時代は「新旧交代」の時代である。体制にしろ、システムにしろ、価値観にしても、すべてにおいてガラリと風景が入れ替わる時代であり、これそのものが自然界の法則である。この自然界の法則に沿っていくのか否かは人間一人ひとりの判断であり、組織の判断でもあり、国家の判断でもある。
●東日本大震災の津波被害を再び防ごうとして、2,700億円もの費用で巨大防波堤を作ろうとしている。宮古市に万里の長城を思わせる田老防潮堤を過去に作ったが、今回の東日本大震災の津波には役に立たなかった。このような無謀とも思える計画を実行しようとする行為は自然に逆らうものである。これは人間の傲慢さの現われであり、自然界の法則に勝てると思っているように映る。自然界の驚異をまとめに受け止めるのでなく受け流す工夫と知恵が必要なのである。自然界の一員である人間は、自然と共生する姿勢が大切なのである。
●2014年に位置する日本の時代の教育習得期をまとめてみると、@国家は次第に力をつけていき、政府と財界との連携によって伸びる時代であり、組織的に経済活動する構造が生まれる。故に安倍首相は経済界のリーダーを率いて経済外交を行う。A新旧交代の時代であり、人心の二極化し新旧の価値観が入り乱れる。つまり現体制、仕組み、権利を守ろうとする心と新しい方向へ進もうとする心の綱引きとなる。故に、教育制度、憲法解釈等の日本国家としてのこれからの根幹となるものの論争と見直しがはじまる。B教育習得期は動乱混迷期の時代の延長上あるため、何かをきっかけとして国民が国家に対して危惧を抱く。故に、対中国と対朝鮮に対する政府の対応に危機感が芽生える。
●即ち、教育習得期の時代の国家は今までと同じ方向に進めは行き詰まり、新たな方向へ進もうとすると論争がとなり、一部の国民は危機感を抱く。しかし、今迄通りでは相対的に見ると世界の中で日本国家は沈むことになる。新たな方向に歩み、そして壁にぶつかり、一つひとつその壁を乗り越えて行くことで明るい新たな日本のスデージが開かれるのです。これ自然界の法則。